プロジェクトマネージャ試験に合格するコツ!【午後1編】
プロジェクトマネージャ試験に実務経験無しで1発合格したので、午後1対策についてメチャクチャ詳しく解説しました。
平成30年春期のプロジェクトマネージャ試験受けてきました。
手ごたえ的には、午後1までは突破してると思います。
がしかし、やはり午後2の論述式が鬼門でした。恐らくB評価で爆死してると思われますが、
と思っていたのですが、なんと
合格してました!!!!
この記事ではプロジェクトマネージャ試験の午後1について、勉強法や問題の解き方のコツなどを書き記していきたいと思います。
Kotoriは平成29年秋期の応用情報技術者試験に独学一発合格した後、高度試験の「プロジェクトマネージャ」と「ITストラテジスト」にも独学一発合格しています!
独学での勉強法には自信がありますので、是非とも参考にしてもらえれば嬉しいです!
午後2については下記の記事にメチャクチャ詳しく解説しました!
プロジェクトマネージャー試験に合格するコツ!【論文編(午後2)】
午後1の解説である本記事とセットで是非参考にしてみてください!
受けた人の特徴
基本のスペックは下記の応用情報技術者試験を受けた時の記事のを転載します。
年齢 20代終盤 学歴 高校:文系
専門:情報系職歴 デザイン事務所のWebデザイナー(コーダー寄り) 7年
金融系企業のPM兼Web担当(何でも屋) 2年目通勤時間 往復30分(電車乗ってる時間) 会社拘束時間 8:40~19:40 11時間ほど 子供 3歳半(うるさい) 子供就寝時間 約22時 学生の頃は全く勉強出来ず学期テストは赤点だらけで追試常連でした。進路も適当で誰でも入れるような情報系の専門学校に進学し出席率30%で卒業。もちろんどこも就職が決まらなかったのですが、その専門学校の講師の方に『うちで修行してみないか』と声を掛けてもらい拾ってもらってから真面目に人生を生きるようになったタワケです。
その講師の方のデザイン事務所で7年間働いていました。ブログ記事見ていただけると分かると思いますがメインはワードプレスの構築でした!最初の3年くらいは修行で居酒屋のバイトと掛け持ちしながらWebや仕事のやり方などを勉強し、7年掛けてようやく人並みの社会スキルを身に着けたのです。そして新天地として金融系企業に転職しプロジェクトマネジャーという名の何でも屋をやってます。
上記に加え、プロジェクトマネージャを受験する半年前(平成29年秋期)の応用情報技術者試験に合格しています。
上の紹介文で『プロジェクトマネージャという名の何でも屋』とかほざいてますが、プロジェクトマネージャというよりディレクタといった方が良いかも。
ただ単に、開発ベンダーのケツ叩きまくって無理やり納期間に合わせる人、すなわち本格的な工数管理の経験もなければガチンコのスケジュール管理の経験もない。
スケジュール遅れそうであれば『土日出勤して気合でなんとかしろ!』とか指示する今思うとパワハラ野郎です笑(ベンダには強気)
因みに、システム開発のメンバですらないです!だって私、営業部だもの笑
つまり何が言いたいかというと
実務経験なし!!
応用情報技術者試験に合格するだけの知識ベースがある人が、プロジェクトマネージャの(この記事は)午後1を突破するためにこんな勉強法で、こんな問題の読み方で、こんな感じで解答しました!という経験談を、これからプロジェクトマネージャ試験を受験される皆さんにお伝えしたいと思います。
準備
応用情報技術者試験に受かるコツ!でも言及してますが、極力本番と同じ環境で勉強するのが適切です。
過去問は必ず紙に印刷しよう
午前の問題については、紙に印刷しなくても最悪大丈夫ですが、午後1,午後2に関しては、必ず紙に印刷して本番と同じシチュエーションを作ってください。
会社のプリンタを内緒で利用できるのであれば、どんどん利用してください!
利用できない人はコンビニでも何でもいいです。
本番の試験では問題は紙(冊子)で配られます。勉強の段階から紙に印刷された問題を解くという事に慣れておく必要があるのです。
ここでKoToRiの失敗談を話すと、
KoToRiは基本情報試験に一度落ちているのですが、当時勉強の時にiPadとApple Pencilをフル活用して勉強していました。今考えるとただのアホなのですが、コピー代をケチったのと最先端な自分に酔っていたのだと思います。本試験で配られた問題冊子をめくっては戻りめくっては戻りながら問題を解くのが想定外で非常に煩わしく集中力を欠き結果的にマークミスに繋がってしまったと思います。
なるべく本番と同じ環境を意識して勉強するようにしましょう。これをおろそかにするとマジで足元すくわれます。
おすすめの勉強の順番
実務経験のない人にとっては、プロジェクトマネージャとしての行動について、どういうシチュエーションの時にはどんな対策があってプロジェクトマネージャとしてどのように行動するのが正解なのか定石が分かりません。プロジェクトマネージャ試験はこの定石が非常に重要なので、まずプロジェクトマネージャを疑似的に経験するのです。どのように経験するかというと、午後2対策である合格レベルの参考事例を沢山読み込み自分のプロジェクトマネージャ妄想設定を構築し、論文を安定して書ききれるくらい勉強します。
午後2対策で、プロジェクトマネージャのあるべき姿が頭に入ったら、その基準を持って午後1の勉強を始めます。
下記のような流れです。
- 午後2 論述式対策
- 午後1 記述式対策
- 午前2対策
応用情報技術者試験の知識しかなく実務経験があまりない人は、この順番で学習を進めて行くのが良いと、実際にプロジェクトマネージャ試験の勉強を行ってみて思いました。これは、愛用していた参考書「うかる!プロジェクトマネージャ」通称みよちゃん本に書かれている流れの通りです。
まずは①午後2論述式対策でプロジェクトマネージャーとしてのあるべき姿を自分の頭に叩き込みます。
そして②午後1記述式対策で、インプットしたプロジェクトマネージャーあるべき姿を基準に問題に答えていきます。
最終的に①②で覚えた事を普通に発揮すれば③午前2に関しては通勤時にプロジェクトマネージャ試験ドットコムでひたすら過去問やるだけで6割超えるという算段です。
ポイントは
午後2 論述式対策でプロジェクトマネージャを疑似体験
勤務している会社でのポジション的に実務に携われないなら、妄想で経験を積むしかないのです。
勉強スケジュール
プロジェクトマネージャーとして大切なスケジュール管理!仕事に比べれば大したことはないのですが、要所でしっかりマイルストーン設定して計画的に勉強を進めていきましょう。
KoToRiの場合は応用情報技術者試験に合格したのが分かってから本格的に勉強し始めました。つまり2017年12月20日くらいからですね。ターゲットである春の試験が2018年4月15日なので4ヶ月弱ありました。
この時点では、午後1の記述式に関しては応用情報に合格していた事もあり、ある程度自信がありました。(まぁこの自信は後に崩れ去りますが)鬼門はあくまでも午後2の論述式だという認識で、午後2さえ合格ラインに持っていければイケる!と思っていました。なので下記のようなスケジュールを引きました。
12月20日〜2月末
①午後2 論述式対策
3月中
②午後1 記述式対策
4月1日〜4月14日
論文最終調整
午後2対策にめちゃくちゃ時間を掛けました。因みに午後1は免除で、午前2に関してはプロジェクトマネージャ試験ドットコムでひたすら問題やってました。午前2はこの程度で余裕です。
勉強のスタートは早く切ろう
社会人は勉強時間があまり取れない分スタートは出来る限り早く切る必要があります。
これは運動会の100m走ではありません。よーいどんで全員一緒にスタートする必要はないのです。KoToRiは応用情報技術者試験の勉強に疲れちゃったのもあって、約4ヶ月前くらいからスロースターターで勉強を始めましたがもっと早くから着手できるなら、前倒しで勉強を進めてください。
また、勉強時間は午後1・午後2に全振りしてください。
正直午前は通勤中のプロジェクトマネージャ試験ドットコムと、過去問3つくらいやっておけば突破は容易です。プロジェクトマネージャ試験の鬼門は午後1・午後2だということを常に意識しましょう。
勉強時間の確保
これも応用情報技術者試験に受かるコツ!に書いてるんですが、
平日は会社もあり家に帰れば子供からの遊ぼう攻撃で勉強時間の確保がかなり難しいというのが現実です。
KoToRiも、もちろん4ヶ月みっちり勉強できたわけではありません。
しかしながらプロジェクトマネージャに受かりたいのであれば何かを犠牲にしてその代わりに勉強時間を確保するほかありません。
子供との時間、残業代、妻との信頼関係、恋人との時間。。。何かを犠牲にしなければ欲しいものは手に入らないのです。
覚悟を決めましょう。
因みにKoToRiの勉強時間はこんな感じでした。
平日:30~90分
通勤電車往復 30分
帰宅後もしくは帰宅前にファミレスで 60分(ごくたまに)
休日:2時間~6時間 土日どちらか
会社のある平日は通勤電車の中で往復30分ほど
会社が終わってからは残業も多く子供と戯れなければならなかったので調子いい時だけ30分から1時間ほど勉強しました。
メインは土日のどちらかで、図書館に行って勉強しました。幸い自宅から5分くらいの所に図書館があるのでメッチャ活用しました。
妻には「土日どちらかはKoToRiが子供の面倒見るから、残りの日は図書館に行かせてくれ!」と交渉し承諾を得ました。
ただKoToRiは気分にかなりムラがありやる時は6時間くらい勉強できるのですが、気分が乗らない時は土日どっちも勉強しなかったりしました。
KoToRiが、この項で一番伝えたいのは
勉強を習慣化しよう!
これです。
「脳に新しい知識をインプットする」という行為自体にもスポーツ等と同じで「上手い」「下手」などの概念が存在します。
普段勉強を全くしていないヒヨっこ共は最初から勉強できると思わないことです。野球だって初めから上手にプレーできる人はいません。でもやればやるほど勉強が上達するのです。スポーツは他人と容易に比較できるので自分が下手な事にすぐ気が付きます。でも勉強は自分との戦いです。勉強の過程は中々他人と比較することはできません。だから自分が勉強が下手な事に気づきづらいです。でも、やればやるほど覚えるスピードも速くなるし、問題文に隠れている重要なポイントを見極める着眼力も養われていきます。本当に継続は力なりなのです。
巷では「分散学習」と呼ぶそうですが、この分散学習が良いと科学的に説明しているページのリンクを張っておきます。
分散学習をしっかりと行うためにも勉強のスタートは早く切ってください。1日10分しかできなくてもいいのです。毎日続けることが大切です。
プロジェクトマネージャ試験に合格するための勉強の流れ
実際にプロジェクトマネージャ試験を勉強してみて、受験してみて本当に思うのは
応用情報技術者試験と比にならないくらい難しかったです。
応用情報技術者試験は試験区分が午前・午後に分かれているだけで、午後の記述式試験をしっかり勉強して問題の選択さえ間違えなければ割と難易度は高くなかったように思います。(当時はメチャクチャ難しいと感じていましたが。。。)
しかし、プロジェクトマネージャ試験等のIPA試験レベル4になると、まず試験が午前1・午前2・午後1・午後2と4つに分かれます。
まぁ午前1・午前2に関しては応用技術者試験の午前と同じレベル感で選択式なので大したことないんですが、問題は午後1・午後2です。
午後1は記述式の問題で、応用情報技術者試験の午後と体裁が似ています。難易度は高いのでしっかり勉強する必要があります。これに加えて午後2の論述式問題があります。KoToRiのように実務経験が無い人は0から100まで妄想で書ききる必要があり、午後2に関してもしっかり対策していないとまず合格できません。
つまり、応用情報技術者試験は午後だけ勉強すれば良かったが、プロジェクトマネージャ試験は午後1に加え、論述式である午後2も勉強しなければならず、単純に勉強に費やす時間が増えますし、実務経験の無さが午後2の足を引っ張ります。
まずは午後2 論述式対策でプロジェクトマネージャを疑似体験
プロジェクトマネージャーとして実務経験が無い人が、午後1を突破するためには、プロジェクトマネージャーとして実務経験を積む必要があります。
でも、それは難しいですね。だって勤務先でそのポジションにいないから実務経験が無いわけですから。開発メンバーとして稼働して、その時のプロジェクトマネージャーを参考にするみたいなことができる人はまだいいと思いますが、KoToRiなんて営業部ですからね笑
そんな全く畑違いの奴が、プロジェクトマネージャーの午後1を通過するためには、まず参考論文を読みまくり、プロジェクトマネージャーを疑似体験する!
というステップが必要です。
論文の学習を通してプロジェクトマネージャーを疑似体験することで実務経験値を無理やり積むわけですね。
これわりと理にかなってて、本当に応用情報技術者試験に受かる程度の知識レベルしかなかったら、プロジェクトマネージャーとしてあるべき姿なんぞイメージが湧いてきません。
しかし、合格論文は基本的に「プロジェクト中にこんな問題起こったら、こんな分析して、こんな対応しなきゃダメだよね」という事が書いてあります。まさにプロジェクトマネージャのケーススタディです。
このケーススタディを片っ端から読んでプロジェクトマネージャーのあるべき姿を頭に叩き込みます。あとから紹介しますがみよちゃん本という人気の参考書にサンプル論文めちゃくちゃ沢山あります。
未経験者はこれでようやくスタートラインに立てるのです。
本記事は午後1に絞って書いてますので、午後2対策については下記をご参照ください!!
プロジェクトマネージャー試験に合格するコツ!【論文編(午後2)】
プロジェクトマネージャ 午後1のコツ
午後1に関しては、午後2の論述式対策がバッチリできていれば、あとは過去問をこなし、問題の傾向と出題パターンを反復練習で頭に叩き込むという方針で勉強を進めます。なので、前提として、午後2の勉強を通してプロジェクトマネージャとしてのあるべき論は頭に入ってる体で話しを進めます。
午後1の参考書はみよちゃん本一択
私の主観ですが、午後1に対しての参考書は、やはり巷で人気のみよちゃん本一択です。
「うかる!プロジェクトマネージャ」通称みよちゃん本
この参考書からは、みよちゃんの愛というか魂というか情熱というか何と言えば良いか分かりませんが、暖かいものを感じます。何とも人間味のある参考書だというのが率直な感想です。みよちゃんこと三好康之さんが、我々受験者の目線に立ってくれてるのが伝わります。試験への向き合い方や勉強の進め方、問題文の読み方や合格者の声まで、非常に細かいところまで解説されています。
もちろん内容も素晴らしく、午後1の解説の質については、設問に対する解答の導き出し方がロジカルに示されていて分かりやすく解説も非常に充実しています。午後1対策は、みよちゃん本だけで良いかなと思います。また、午後2の論文事例と解説も非常に充実しているためプロジェクトマネージャー合格を目指すのであれば持っておきたい参考書です。断然おすすめします。
やはり効率的に勉強するには
良質な解説をお金を払って手に入れる
これが必須です。
解答の根拠は「プロジェクトマネージャとして正しい考え方と行動」に集約される
プロジェクトマネージャとしての定石が沢山あります。これはみよちゃん本の巻末に試験直前チェックリストという形でまとまっています。定石というのは例えば、
進捗遅れの兆候を把握したいなら残業時間の確認、進捗管理表での生産性の確認、設計レビューでの指摘件数などから読み取れるよね
実際に進捗遅れが顕在化したら対処法としては、本番稼働日の変更、部分稼働、スケジュールの組み換え、追加要員の投入等があるよね
みたいなものです。
このあるべき論を基準に問題のシチュエーションと照らし合わせながら解答を導き出すというのが午後1の考え方になります。
迷ったらプロジェクトマネージャとしてあるべき姿に立ち返ろう
問題文の読み方にこだわる
本番試験での、午後1の1時間30分という試験時間はかなりギリギリで一切余裕がありません。
時間配分を考えると
問題選び:5分
問題解く:35分/1問 × 2
見直し:15分
こんな感じでしょうか。しかし1問に対して思ったより時間がかかり45分オーバーすることも全然珍しくありませんでした。
そんなギリギリの中で、じゃあドコで時間を節約するのかと言うと、問題文を読む時間を節約します。
問題文の読み方はみよちゃん本にも書いてるし、KoToRiが応用情報技術者受ける時からお世話になってるサイト「情報処理試験まとめwiki」でも詳しく取り上げられていますので、合わせて参考にするのが吉です。
設問から読むか問題文から読むか
設問と問題文どっちから読むか問題があると思いますが、まぁ設問から読むべきでしょうね。ただ、問題文の最初の導入部分や、設問1で問われている段落より前に書いてある問題文はKoToRiは先に読んでました。
①問題文の導入部分
↓
②設問1
↓
③設問1に対応する問題文
↓
④設問1解く
↓
⑤設問2
:
理由としてはプロジェクトマネージャ午後1の問題文は非常に整理されていて、設問とリンクしている段落が明示されているので分かりやすいという特徴があるためです。この特徴を活かし効率的に問題文を自分の中で消化していきましょう。
プロジェクトにとってプラスの要素とマイナスの要素を確実にマーク
これはみよちゃん本や、まとめwikiの人も書いていることですが、プロジェクトにとってプラスの要素は左側に、マイナスの要素は右側にマークすると後から振り返りやすい!
KoToRiもこの手法でずっとやってますが確かに振り返りやすいです。それに加え、午後1の過去問をやりまくってると「あっ、この記述なんか問題に絡んでくるな」みたいなのがわかるようになってきます。そういうのは○×だけでなく、他のマークと差別化できるような印をつけてました!
「ウソだろ?」とか「無いわ~」とか笑
登場人物は漏れなく書き出す
ステークホルダー系の問題だと、会議に誰を出席させるなどが問題として出題されたりします。そのまま答えとなることもあるので、登場人物はもれなく書き出しましょう。
合わせて体制図も、問題文になければ書きましょう。
ちなみに、本項に関する実体験を話しますが、私が受験した平成30年春期のプロジェクトマネージャ午後1の問3で、登場人物の洗い出し漏れにより、1問間違えました。
問題文読んでもらうとわかるんですが、X社側の人間はB課長しか出てきてない認識でいたのですが、これ答えはおそらくA社社長なんです笑
確かに、地味にA社社長でてきてるんですよ!まさかA社社長が解答になろうとは思いもせず登場人物としてマークしてなかったです。
引っ掛けですけど。こういうこともIPAはやってきます笑
ちなみにこの問題は解答速報がTACとiTECでA社社長とB課長で割れてるんですよね笑
解答が割れるのは問題がダメな証拠じゃないのかと思いますが果たしてどちらが正解なのか!
プロジェクトの目標は確実にマークし、前提条件としてインプットする
例えばこういうの!
こういうプロジェクトの当初の目標や、経営陣からの意見などは、最後の設問とかの根拠になってきたりします。普通だと最後の問題なので一番最初に読んだであろうプロジェクトの目標等の記憶は薄れてきています。
なので間違える。
IPAの手口はなかなかイヤらしいのです。
重要・頻出なキーワードは確実にマーク
手戻り
レビュー効率
等の過去問でも頻出のキーワードがあったらグリグリとマークしましょう。
そして解答文にその表現を流用するように意識しましょう。
基本的に、解答中の細かい表現は極力問題文に合わせるのがベターです。解答文を考えるときは問題文の表現を使用し組み立てましょう。
段落のタイトルや図のタイトルはしっかり読もう
普段なら飛ばしてしまいがちな段落タイトルや図のタイトルは、プロジェクトマネージャ試験においては非常に重要な記述となることは珍しくありません。ここの解釈の違いで全然見当はずれの解答になってしまう事もあるので、意識してしっかり認識してください。
問題を解く時は必ず時間を測る
言わずもがなですが、本番の試験時間を体に覚えさせる意味でも、過去問等を解くときは時間を計りましょう。KoToRiは一問35分を目指す形で時間を測っていました。
問題は必ず紙に印刷して解く
これも言わずもがなですが、問題文は紙に印刷しホッチキス留めした状態で本番試験と同じ条件で解きましょう。問題文の空きスペースに書き込んだり、ページをめくっては戻したりする感覚を体に入れとかないと本番試験で死にます笑(私は基本情報技術者試験で一度死んでます。)
みよちゃん本で◎ついてるのは繰り返し解いてパターンを頭に叩き込む
みよちゃん本で◎ついてる=みよちゃんがこれは押さえとけ!と言っている
こういう事なので◎ついている問題は解説も含めじっくり読み込みましょう。プロジェクトマネージャ試験の午後1において汎用的に使える知識が身につきます。
因みに○の問題も普通に解きましょう。で、△の問題は試験2週間前くらいに実力試しとして解いてみます。そこで自分の仕上がり具合を確認しましょう。
問題の選択方法を予めシミュレーションする
実際これが1番大事だったりします。
過去問をある程度やってくると、薄々気づいてくるのですが、IPAの記述式試験は難易度のムラが割と激しいです。
応用情報技術者試験に受かるコツ!でも言及してますが、
問題選びを失敗すると一発で死にます
プロジェクトマネージャ試験は応用情報技術者試験ほど選択の余地はなく3問中2問を選択する形となりますが、その分間違った選択をしてしまった場合、一撃で詰みます笑
問題選びを間違えないように、綿密に計画を立てて望むことをお勧めします。
まずは、自分の得意分野を把握します。
過去問やるときも、ほんの少しで良いので「この問題は得意か、得意じゃないか」の視点を持って問題を解いてください。過去問をやればやるほどナレッジが蓄積され、自分の得意なジャンルが絞れてくると思います。
自分の得意ジャンルが整理できたら、優先度をつけてそれに沿って問題選択についての方針を立ててシミュレーションしてください。
問題選択失敗の判断はなるべく早く
因みに、ここでも本項についての実体験をお話しすると、
KoToRiは上記シミュレーションで「品質管理系の問題が来たら真っ先に選択」という方針を立ててました。
で、平成30年の問2がもろ品質管理の問題でした。
「おっしゃ!やるで〜」と意気込んで解きはじめて見たところ全く問題が頭に入ってこない。1問目の解答も検討がつかない。15分くらい格闘しましたがこりゃダメだと思って、違う問題に切り替えました。なんか品質の問題のはずなんですが
「俺プロジェクトマネージャとして、この視点持ち合わせてない」
こう明確に思いました。前述の疑似体験では体験してない視点での出題だったんですね。
理想を言うと、5分くらいで他の問題にスイッチできる判断力が必要だったと感じます。確かに品質の問題なんだけど、問題文を読んでる時のこれじゃない感がハンパじゃなかったです。しかし緊張もあり午後1の1発目の立ち上がりということもあったため、変に頑張っちゃったんだと思います。
問題文を読んでる時は
自分が感じる違和感への感度をMAXまで高めましょう。
例えば10分使っても違和感が拭えなかった場合は、問題を切り替える
というふうに損切りラインを最初から設定しておくべきです。
そして自分を信じて時には別の問題に切り替える事も必要です。
最初に解き始める問題は簡単そうな問題を選択する
前項と通づるものがあるんですが、午後1が始まって最初に着手する問題選びは特に重要です。
なぜなら、午後1のその後のコンディションに大きく影響するからです
前述の通りKoToRiは、午後1の最初に着手する問題選びに失敗しました。出鼻をくじかれたわけです。しかも15分を無駄にしているわけです。
「あれ?本番の試験ってこんな難しいんだっけ?一問も解けないお><」
とか思うわけです。焦ってきます。
「今から問題変えたら間に合わないんじゃないか」と思ってきます。
「問題変えても一問もわからなかったらどうしよう」などと考えだします。
緊張してきます。緊張により集中力が削がれます。
こんな感じで、試験前に整えたマインドセットが崩壊し集中できなくなります。本番試験なので、なおさらちょっとの刺激で直ぐに崩れてしまうのです。
1度崩れたマインドセットを立て直すのは大変です。午後1はただでさえ時間的余裕がありません。実際KoToRiも過去問では基本的に一問につき40分くらいかかっていたため、本番試験で15分無駄にしたことにより実質的にタイムオーバーとなる可能性が極めて高かったのです。
しかし、KoToRiの場合は奇跡的に次に着手した問1が割と簡単で、解いていくうちになんとか自信を取り戻すことができマインドを立て直すことができました。しかも30分弱で解くことができ比較的時間の余裕が作り出せ、おおむね良好なコンディションで残りの問題に望むことができました。
これははっきり言って奇跡です。
試験終わって、最初に着手して撃沈した問2の問題文を冷静に見返してみると、品質管理は品質管理なんですが、品質管理の基準を新たに作る?みたいなテーマで、やはり問われたことのない視点からの問題でした。これぞまさに地雷問題。
この地雷問題をかぎ分ける嗅覚は研ぎ澄ましましょう。
試験本番で緊張しない対策は入念に
応用情報の合格記事でも書きましたが、やはり重要なのは本番でいかに普段通りのマインドで臨めるかです。
練習では実力を十分に発揮できますが、試験本番では緊張のせいで実力の7割ほどしか出せず不合格というシナリオは十分に考えられます。
従って、何かしら対策を打つ必要があるわけです。方法を見ていきましょう。
前日などは普段通り過ごす
試験前だからといって、いつもやらないようなことはしない方が良いです。
応用情報の記事でも書きましたが、KoToRiは一度、基本情報技術者試験に落ちてます。その時は、まさに試験前だからといって、当日いつも飲んでいる薬を飲まない、頭が回るように朝飯を抜き、昼はチョコレートのみ、ということをして午後スタミナ切れによりマークシートミス。選択問題が採点されず不合格というなんとも哀れな結果に終わりました。
こんなゴミみたいな経験をした私だから自信を持って言わせてもらいますが、いつもやんないようなことをやると気が散って集中力が削がれます。集中力が削がれると問題文に集中できず問いに対応できなくなってしまいます。
また、いきなりご飯を抜くとスタミナ切れで死にます。
いつも通りの生活を心がけましょう。
必要であれば模擬試験を受験する
一番の緊張の原因は、普段行かない試験会場に行き使ったことのない椅子に座り使ったことのない机の上で見知らぬ人と初めての問題に挑むという、初めてのことづくしの環境によるものです。これに関する対策は慣れるしかありません。そういった意味でもTAC等の模擬試験を、自宅でなく試験会場で受験するという経験をしたほうが、本番で緊張しないです。
かなり理にかなってると思います。
実際、KoToRiも基本情報技術者試験を一度ちゃんと受験し(て不合格だっ)た経験があったからこそ、応用情報技術者試験ではそんなに緊張せず本来の実力をそのまま発揮でき合格できた背景があります。
しかし、今回プロジェクトマネージャを実際に受験してみて思ったのは、午後2 論述式に関しては緊張のせいで話をうまく膨らませることができなかったということです。
基本情報、応用情報の経験だけでは、やはり本番試験で論文を書くという初めての経験による緊張は凌駕することができなかったようです。
もし、今回プロジェクトマネージャー試験に落ちていたら、次は模試を受けてみようと思います。
合格してました!!!!
まとめ
実務経験なしの営業部が、プロジェクトマネージャー試験の午後1を突破するコツを色々と書きましたが、
ポイントは
- 過去問は必ず紙に印刷しよう(少なくとも午後1と午後2は必須)
- 午後2→午後1→午前2の順番で対策しよう
- 午後2 論述式対策でプロジェクトマネージャを疑似体験し経験値を積もう
- 勉強のスタートは早く切ろう
- 10分でもいい、勉強を習慣化しよう!
- 良質な解説をお金を払って手に入れよう=みよちゃん本
- 迷ったらプロジェクトマネージャとしてあるべき姿に立ち返ろう
- 設問を読んでから、問題文の該当箇所を読もう
- プロジェクトにとってプラスの要素とマイナスの要素を確実にマークしよう
- 登場人物は漏れなく書き出そう
- プロジェクトの目標は確実にマークし、前提条件として心にとどめておこう
- 重要・頻出なキーワードは確実にマークしよう
- 段落のタイトルや図のタイトルはしっかり読もう
- 問題を解く時は必ず時間を測ろう
- 問題の選択方法を予めシミュレーションしよう
- 問題選択失敗の判断はなるべく早くしよう
- 最初に解き始める問題は簡単そうな問題を選択しよう
- 前日などは普段通り過ごそう
- 必要であれば模擬試験を受験しよう
ちょっと多すぎですね笑
みなさんの合格を祈っています。
もしこの記事を読んでいただいた方で見事プロジェクトマネージャ試験に合格された方は、コメントに合格報告をいただけると嬉しいです♪